刺繍を始めたきっかけ

自分のこと
サボテン

ミナペルホネン

なぜ自分が刺繍を始めたのかについて書いておこうと思います。
絵を描くことやなにかつくることは大好きだったし、だから美大に進んで、美大生時代はけっこう真面目に制作に取り組んでた…と。その頃の作品はもう残っていないけど大きなものが多かったかな。
大学は制作するスペースも広くて、今思えば恵まれた環境だったなあ。

大学を卒業してからは就職して仕事を覚えるのに必死で、満員電車とか都内の人がいっぱいいる環境に慣れるとか、とにかくいろいろなことがあって、結婚したり、出産したり、育児して仕事して。

ふと気が付いたら数年。もうずっとなんにもつくってないことに気がつきました。でもその時、なにか制作するような心の余裕もなく、子供もまだまだ小さかったし、フルタイムの仕事もしてて。
それに東京から仙台に来て周りに何か制作している人もいなかったこともあり、そういうこととは遠いところに来てしまった、って感じでした。

でも、やっぱり「なにかつくりたい欲」みたいなものはふつふつと溜まっていって、はじめはイラストでも描いてみようかと思い立ちました。手近なところで。紙と鉛筆があればできるので。
学生の時につくっていたような大きなものをつくるのにはもうお金も時間も場所もないから。

でもなんとなく物足りない。もともと立体をつくっていたから、ただ紙に描くっていう創作が自分にとっては中途半端というか。何かを制作する途中段階のような気がしてしまって。
まぁ、あんまり上手くもなかったし、イラスト...

そんなとき、たぶんNHKの番組だったと記憶しています。【ミナペルホネン】の皆川さんの特集?インタビュー?みたいなのを偶然テレビで拝見しました。【ミナペルホネン】のことは前から知ってはいたけど、マリメッコっぽいテキスタイルデザインだな、ぐらいしか思ってなかったんだけど。そのとき、その番組で作品とかちゃんと見て「生地って面白いかも」って思いました。

【ミナペルホネン】の生地は服とかを作るためのものだから「刺繍」はメインではないし、機械で繰り返し同じ模様を刺繍していくんだけど、まだ服やバックに加工されていない生地の段階でも作品になっていて、ちゃんと生地自体に意味がある。
それがおもしろかったし、私は「刺繍」という、生地に凹凸をつくるテクスチャーに興味を持ちました。だから「刺繍を施した生地の作品をつくってみよう!」っていう思いつきが刺繍を始めたきっかけであり、これからやってみたい方向でもあります。

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