手芸は苦手
私はいわゆる「手芸」は苦手です。お裁縫も編み物も。編み物なんかまともにやったこともありません。中学校時代に友達に教えてもらってマフラーを編んでみたけど少しやって、あまりの下手さに自分でも途中で呆れて投げ出しました。
器用か不器用かでいったら、完全に不器用です。
でも美大を出ていると、器用な人だと思われがちです。確かに絵を描くのは得意だったし、美大を受験するためにかなりの訓練もしてきているので、今でも絵は描ける方かとは思いますが、必ずしも絵が描けるイコール器用ではないのです。もちろん絵が描けてさらに器用な人もたくさんいますが。
はっきりいって絵を描くのに手先の器用さは必要ないのですね。
逆に工作、家庭科でやる木工とか裁縫って、器用さってすごく必要だと思います。
例えば木で本棚をつくるとか、めちゃくちゃ苦手です。右側の板と左側の板の大きさが合わなくてガタガタになるのが作る前から目に見えています。
ほんのちょっとのズレを「まあいいか」と見逃していると、それが積もり積もって大きなズレになってしまうのもわかっているのですが。ということで工作の類はとんでもないことになるので、DIYもあこがれはしますが、手は出しません。
手芸に関しても、苦手の部類ですね。昔からきれいに波縫いとかできませんでした。ミシンも苦手で、あまり使ったこともありません。
子供が幼稚園、小学校の時って体操着袋とか上靴袋を手作りしますよね。あれも市販のもの、100均で買ってきた袋にワッペンをつけて可愛くしたりして乗り切りました。
じゃあなぜ刺繍をやっているかというと、刺繡って手芸とかお裁縫とはまた違うような気がするんです。どちらかというと絵を描くことに近いと思います。
それに私は実際、布に刺繍している時間も好きだけど図柄を考えたり色を決めたりしている時間の方が好きです。それにそちらの時間のほうがより創造性が高いと思います。
それが決まってしまえば、あとは縫い付けていくだけなので。
刺繍のステッチはいろいろありますが、私の使っているステッチはほんの2~3種類と少ないです。
刺繍の上手な方からみたら、へたくそに見えるかもしれません。それでも始めた頃に比べるとだいぶ上達したなって自分でも思います。はじめは目をそろえるだけでも難しかったし。
私ほどの不器用でも100点ほど作ればそれなりにできるようになるものだなって思います。